So cold, so tender
こんにちは、ベルベット吉祥寺店の篠原です。
開催中の椅子フェア、おかげさまで大盛況です。
明日23日が最後になりますので、ぜひこの週末に足をお運びください。
さて、本日は同時開催中のフェア、「北欧インテリア”ノスタルジー”フェア」について詳しくお伝えします。
1900年初めから1970年頃にかけて、スウェーデンで観光の活性化のために作られたポスターのデザインを復刻製造した” Come to Sweden”。
そのなかからいくつかご紹介致します。
「スカンセンのサギ」(1949年)
原題:Herons at Skansen
デザイナー:Staffan Wirén
製造国:フィンランド
1949年、デザイナーのスタファン・ウィレーンが提案したデザイン。
長きに渡りスカンセンのPRとして使用されてきました。
シンプルなように見えて、実は絶妙なバランス、色使い。スタファン・ウィレーンのマスターピースといえる作品です。
スカンセンとは、1891年に開設された世界最古の野外博物館。スウェーデンの首都ストックホルムの中心部にあるユールゴーデン島に位置しています。教会や農家など、同国の各地から集められた伝統的な建造物が展示されています。
有名な夏至祭の日には世界中からの観光客でにぎわうそうです。
「グッド・タイム」(1952年)
原題:「Good Time」
デザイナー:Inga-Greta Solbreck-Möller
製造国:フィンランド
1952年、スウェーデン‐アメリカ路線(SAL)就船記念のポスターです。
デザインの公募が行われ、このポスターは約700件の応募のなかから最終選考の10点に残ったものの、採用はされませんでした。
その60年後、Come to Swedenのアートディレクターにより発見され、ついに日の目を見ることになりました。
なんと、デザイナーであるインガーグレタの部屋の引き出しのなかで眠り続けていたそうです。これほど素晴らしいデザインが、、、
デッキの上でクールにチル・アウト、誰しもが一度は抱いたことのある憧れがそのまま描かれているポスターです。このような情景をいつのまにか忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか。
「ヨータ運河」(1936年)
原題:Göta Canal
デザイナー:Eric Olsén
製造国:フィンランド
スウェーデンを代表するイラストレーターとして知られるエリック・オルセンによるデザイン。彼が下積み時代に働いていたMeyer&Kosterという印刷会社で受けたポスターデザインの仕事から誕生しました。
オルセンはその後活躍の幅を広げていきますが、ポスターデザインの仕事をほとんど受けていないそうです。現在残された貴重なオルセンデザインのポスターといえるでしょう。
上部の文字は「スウェーデンの風光明媚な水路」という意味。スウェーデン最大の運河であるヨータ運河の魅力的な旅のデザインです。
このほかにも”Come to Sweden”にはいくつか種類がございます。ぜひ実際に生でお確かめください。
さらに、これからの季節にピッタリなこんなデザインもあります。
ディット・ダットさんによるオリジナルポスター!
「雑貨屋さんのクリスマス」
描かれているのは北欧神話に登場するクリスマスのトムテ人形。古くから北欧の人々に愛されてきたキャラクター達です。
「シロクマ」ブルー
北欧の自然と動物をテーマにした愛すべきデザイン「シロクマ」。
長い冬を動物たちと自然を共有して暮らす、北欧ならではの温もりが詰まったポスターです。
表情がなんともいえず可愛らしいです。「シロクマ」って発音するだけでもほっこりしますよね。
いかがでしたか?
このように、ポスターひとつをとってもそれぞれ固有のストーリーを持っています。単なる装飾ではなく、遠い国のひとつの物語を部屋に運び込むと考えるとワクワクします。
ここでご紹介しきれないデザインもまだまだあります。
A2、B2ポスター、A4アートプリント、ポストカード等、サイズも様々ございますので、ぜひ見に来て頂きたいと思います。
北欧インテリア”ノスタルジー”フェアは今月31日までの開催です。
ベルベット吉祥寺店 篠原