My own chair
梅雨が開けた途端に暑い日が続きますね。
既に熱中症で病院に運ばれている方も多い様です。
実は熱中症になり易いのは屋内だったりするんですよ。
室内でも水分補給をお忘れなく。
さて、この暑さで北欧家具の話ですが、、お付き合いの程を、、
現在、店頭にはウェグナーの椅子が何点かあります。
同じメーカー(GETAMA社)の椅子が丁度、3点程ありますので各自の特徴及び座り心地について少し書きましょう。
先ずはGE270
この椅子はGETAMAからの作品では初期の部類に入ります。
発表されたのは1950年ですね。
デザインはウェグナーの作品の中ではシャープで繊細なイメージです。
どちらかと言うと今のウェグナーらしいと言うより、当時の流行に合わせたデザインの様に感じます。
座り心地は背と座の開きが程よく、安定した座り心地ですね。
スタイリッシュな作品を目指してた若きウェグナーの野心を感じます。(笑)
残念ながらこちらは既に廃盤のモデルです。
店頭の現品では御座いませんが、この作品の詳細はこちらからもご覧頂けます。
そしてGE290
こちらはウェグナーのイージーチェアと言うと最初に話題にあがると言っても過言ではない、ポピュラーな作品です。
デザイン的には控えめですが、使い易さとシンプルなデザインが53年から今日まで作り続けられている理由だと感じます。
シンプルなデザインと前記しましたが、実はこの作品こそ、ウェグナーらしさが良く出ていて、座面の延長がそのまま後脚になる所や、背と座の開きを大きく取り、重心が後ろに来るゆったりとしたフィット感が正にそれだと思います。
こちらも店頭の現品ではないのですが、作品の詳細はこちらからもご覧頂けます。
そしてGE284A
これは80年代に入った後期の作品です。
ウェグナーの作品制作の精神は【リデザイン】
つまり過去の作品を作り直してより良い物を目指す手法です。
この椅子も過去の作品の中で見られた色々な要素が詰まっている気がします。
ウェグナーが次に目指したのは椅子本来のシンプルさと洗練さではないでしょうか。
決して派手さはありませんが、とても上品で椅子の原点を感じさせます。
座り心地も先の2点とは大きく異なり、背が立っていてゆったり座るというよりも、きっちり座ると言う言葉が合うかも知れません。
イメージとしてはチェアマン(会長)の為の椅子が合うと思います。
歳を取ったウェグナーがこんな椅子に座って自分の人生でもゆっくり見つめ直そうと考えたのではないでしょうか?
オットマンと併用して頂ければ言う事ありませんね。
ご興味があればこちらからどうぞ。
良い椅子は人それぞれです。
その人の体型、年齢によって違いがあります。
その辺りも考慮しながら、その椅子の時代背景やデザイナーの思惑等も併せて妄想すると椅子選びにも更に面白さが湧きますね。
今回ご紹介したのはどれも素晴らしい作品だと思います。
お時間があればお試しにいらして下さい。
では、
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