Bellbet | 北欧ヴィンテージ家具・雑貨 | Three child of mine

Three child of mine

こんにちは。

ベルベット吉祥寺店です。

 

先日吉祥寺店に良い椅子が数点到着したのでこちらを紹介したいと思います。

 

たかが椅子・・・ されど椅子・・・

 

椅子は実に奥の深い道具で家具マニアの中では椅子マニアと呼ばれる方々が1番多いと思います。

椅子は直接体を預ける家具ですのでオーナーとの相性は勿論、見た目の好み、お値段等 、、どの視点を持って選ぶのかが問われる家具です。

 

ここはプロとしてはっきり言わせて貰います。

 

気に入ったものがあれば、、Do not think !!       Just SIT !!

 

至ってシンプルで御座います。

お試し頂いて、気に入れば後はお財布と相談するだけです。

 

最初にお財布と相談するのは極力避けた方が宜しいかと思います。

何故なら良い家具は消耗品では御座いません。

長い付き合いになることを前提でお選びになられる事をお勧め致します。

 

最初からイキってのスタートになりましたが、店主の鼻息の荒さご容赦くださいませ。

 

では、参ります。

最初の一脚はエリック・バックのアームチェア Model.67

 

 

 

 

エリック・バックの椅子といえば当店で大人気の椅子の一つです。

それは座り心地の良い椅子をお探しのお客様にスタッフが率先してご提案させて頂いているのが理由の一つです。

 

 

 

 

何がそんなに良いのか?

私は彼が作る椅子の背もたれの位置に注目しています。

背もたれに寄りかかってみると腰の少し上、第三脊椎の辺りがしっかりとサポートされ、安定した姿勢が作れます。

この姿勢は背骨がS字に近い形を作れるので自然と胸が開き、呼吸も楽になり座っているときの体への負担が軽減される正しい姿勢です。

 

背もたれの高さも程よく広くしっかりサポートされ、フィット感もしっとりとソフト。

兎に角、安定感が良いのです。

 

 

 

 

座り心地ばかりに重きをおくと造形が野暮ったくなるケースがおおいのですが、Model.67はエリック・バックの作品の中で造形の美しさでも秀でたモデルです。

 

 

 

 

既に全体的に作り込んだ印象の造形ですが、細部にも拘りをみる事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

張り地はキャメルレザーで張り替えてあります。

革の経年も同時に楽しめ、一緒に歳を重ねる良い相棒になりそうですよ。

 

 

 

 

百聞は一見に如かず。

 

良い椅子をお探しの方は1度お試しになる価値はあるかと思います。

 

ID/ 810R097-02

アームチェア

デザイナー エリック・バック

W 62 D 53 H 80 SH 44cm

材質 チーク+レザー

デンマーク製

 

 

 

そしてこちらのイージーチェア。

デザイナーはデンマークのオーレ・ワンシャー。

ウェグナー、モーエンセンの師匠の一人ですね。

 

 

 

 

彼の作品の多くはモダンなスタイルの中にもクラシックさが感じられる品のある大人なデザインに思えます。

 

このModel.169、通称セネター(上院議員)も名前の如くエレガントな佇まい。

ワンシャーはエレガントで揺るぎない厳格さ、遂行さをこの椅子で表現しているのでしょうか?

是非、今の日本の政治家に使って頂き、この椅子から何かを学んで貰いたい気持ちで一杯です。(笑)

 

 

 

このシリーズは当時ベストセラーの一つであったと思われ、名作ビンテージ家具が枯渇しつつある今でも比較的お目にかかる機会が多いです。

それだけ当時の評価が高かったシリーズなのでしょうね。

 

ID/ 806G198-01

イージーチェア

デザイナー オーレ・ワンシャー

W 68.5 D 76 H 82 SH 45cm

材質チーク

フランス&サン社製(デンマーク)

 

 

先程、エレガントという発言が御座いましたが、そのワードが最も似合う1脚をご紹介させて頂きます。

 

それがこちらハンス・ウェグナーのアームチェアJH517

 

 

 

ウェグナーのアームチェアで連想するのがザ・チェアという方は多いかもしれませんが、私の中でザ・チェアと呼びたいのがこちらのモデルです。

 

椅子という道具の最高峰を象徴するような座り心地とエレガントな佇まい。

このデザインの元となっているのが18世紀のイギリス様式と言われていますが、現在でも古さを全く感じさせず、流れるような無駄のない造形が私には妖艶とさえ感じてしまう程です。

 

 

 

 

 

大きな背もたれが丁度肩の下までをしっかり支えてくれてとても安定しています。

先に紹介したエリック・バックの背あたりとは違うものですが、どちらも甲乙つけがたい感覚です。

この辺は好みで分かれると思うので1度自分で体感してみるのが良いでしょう。

張り替えたレザーは同じものを使用したので素材に左右されずに比べられると思います。

 

 

 

店頭で気づいたのですがこの椅子のもう一つの凄いところが、座っているときの美しさにあるんです。

本当に綺麗なんです。

座っている姿をみるとその人物の背後にオーラのようなものが湧き上がるんです。

 

「良い椅子は人が座ったときに最高のデザインになる。」

 

天国からウェグナーのメーセージがしかと胸に届きました。

 

もしこのブログをご覧の方で威厳を保ちたいとお悩みの方がいましたら、こちらの椅子は効果的かと思います。(笑)

 

こんな感想を踏まえてこちらが私のザ・チェアで御座います。

 

長々と書かせて頂きましたが、皆様、最後まで有難うございました。

 

本日はこの辺で・・・

 

ベルベット吉祥寺店